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「通信制大学」丸わかり!レポート・テストなど流れや仕組みを解説

僕は高校卒業後に大学進学しましたが中退しました。

そこから働き始めて、10数年経った時に「勉強しなおそう」
そう思い「通信制大学」に入学しました。

そして、4年かけて無事卒業して「大卒資格」を得ました。

働きながら「通信制」で勉強したので
大変でしたが、「大卒」資格はその後の転職活動で有利に働きました。

この記事を読んでるあなたは「通信制大学」を検討していると思います。
少しでもイメージできるように説明していきます。

目次

「通信制大学」と「通学制大学」の違い

Screenshot

そもそも一般的な「通学制大学」と「通信制大学」の違いは何でしょう。

通信制通学制
入試なしあり
通学スクーリングのみ毎日
勉強方法自主学習対面授業(学校で学ぶ)
卒業のしやすさ卒業が難しい卒業しやすい
学費安い高い
学生の年齢18歳以上、年代問わず様々な世代19歳〜22歳が多い
友達友達が作りづらいたくさんの人と仲良くなれる

「通信制大学」の勉強の流れを簡単に説明

「通信制大学」を勉強の流れを簡単に説明していきます。

「勉強」→「レポートを書く」→「レポートの提出」→「合否」の流れ

STEP
テキストを読んで勉強開始

各科目ごとにテキストが指定されていますので、それを購入します。
購入はネットでも書店で買ってもOKです。

手元に届いたら読み始めて勉強開始です。

STEP
レポート作成

事前に「課題(テーマ)」が発表されています。勉強した内容を課題に沿うように纏めていきます。

感想文ではありません。レポートなので理論立てて根拠を示して、きっちり書いていきます。

STEP
レポート提出

レポートを学校側に提出します。

科目によって「ワード(ワープロ)可」「ワード(ワープロ)不可」があります。
「ワード(ワープロ)可」の場合はワードなどで作成したレポートを印刷して提出
「ワード(ワープロ)不可」の場合は、用紙に自筆で清書して提出

STEP
レポートの合否

【合格の場合】
レポートを提出して「合格」となれば、その課題は終わりです。
2つ目の「課題」があれば「STEP2」に戻りレポート作成行います。

【不合格の場合】
レポートを提出して「不合格」になれば、再度、勉強し直してレポートを再作成・提出します。

4単位科目の場合はレポートが2回
2単位科目の場合はレポートが1回

「いつを目標に仕上げるか」ですが、
次に説明します「単位修得試験(テスト)」の申し込み期限までを
目標として合格を目指します。

「単位修得試験(テスト)」について

「単位修得試験」(以下、テストと呼ぶ)について

テストは事前に日程が決まっています。
大学により違いますが年に8回〜12回あります。

ただ、テストを受けるにはレポートに合格しておく必要があります。
テスト申し込み期限までにレポートが合格していないと「受験資格」はありません

レポート提出が2回ある場合は2回とも合格している必要があります。

出典:近畿大学 通信教育学部公式ページ

上の表は「近畿大学 通信教育部」のテスト日程です。

これを参考に流れをイメージすると

  • 5月8日までにレポート2つ合格している必要がある
  • 5月8日〜14日に受験申し込みをしておく必要がある
  • 5月15日までに受験料を納める必要がある
    ✳︎大学によっては授業料に受験料が含まれているので都度の支払いがない場合がある。

という3つの条件が揃って初めて「テスト」が受けれます。

スクーリング(対面式授業)

Screenshot

スクーリングは大学に行って授業を受けます。

卒業するには必ず「スクーリング」の授業を受けて
単位を取らないと卒業できません。

夏季・冬季などに日程が決められており、その日程に合わせて申し込み
大学で授業を受けるものです。

たとえば

2025年6月19日(木)、20日(金)、21日(土)と
2025年6月26日(木)、27日(金)、28日(土)の6日間開催


19日〜21日、26日〜27日に授業を受けて、最終日28日に試験

のようなスケジュールになります。

ただ、最近は「スクーリング」も多様化してきています。

  • そもそもスクーリングがない
  • 夏季・冬季だけじゃなく春季・秋季、ゴールデンウィーク、夜間などスクーリングが開催
  • 大学の所在地まで行かなくても地方で受講できる
  • オンラインで受講できる

大学によってどの形態を取っているのか変わりますので、
オンラインで受講したいと思っても、その大学にオンラインのスクーリングが
なければ受講できませんので注意が必要です。

①さまざまなスクーリング形態(法政大学)

  • 夏季・冬季スクーリング(7月、8月、1月中旬〜下旬)
  • 春季・秋季スクーリング夜間(4月〜7月下旬、9月中旬〜1月下旬)
  • 地方スクーリング(札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)
  • 週末スクーリング(前期:6月下旬~7月中旬、後期:11月下旬~12月中旬)
  • ゴールデンウィークスクーリング(GW期間)
  • メディアスクーリング(前期(4月~7月)/後期(10月~1月)

②さまざなまスクーリング形態(慶應大学)

  • 夏期スクーリング(8月上旬〜下旬)
  • 夜間スクーリング(毎年10月上旬から翌年1月上旬)
    18時20分〜20時05分まで
  • 秋期週末スクーリング(10月中旬〜11月上旬)

③さまざなまスクーリング形態(日本大学)

  • 昼間スクーリング(前期:4月中旬〜7月下旬、後期:9月下旬~1月下旬)
  • 夜間スクーリング(前期:4月中旬〜7月下旬、後期:9月下旬~1月下旬)
    19時から開始、通学する必要なくオンラインで受講可
  • 夏期スクーリング(4期間に分かれ、1期間に3日間の通学が必要)
    日程は随時発表
  • 東京スクーリング(市谷、三崎町キャンパスでオンデマンドと通学を組み合わせ)
    日程は未定
  • 地方スクーリング(札幌、大垣、大阪、福岡)

などなど、参考に3つの大学を紹介しましたが
各大学で違うので「◯◯大学 スクーリング」で調べて
自分に合う学校を探してください。

通信制大学って誰でも入学できる?卒業したら「学歴」になるの?

「通信制大学」の入学について

通信制大学に「入試」はありません。

全日制の大学(一般的にいう大学)は「入試」を経て
入学するわけではないです。

基本的に高校を卒業していれば大丈夫です。もしくは高校卒業見込みでもOKです。
✳︎中学卒業でも「通常の課程による 12 年の学校教育を修了した者」など諸条件をクリアすれば入学資格はあります。
大学側にご自身の状況を伝えて、確認すれば丁寧に教えてくれます。

ただ、誰でも入学できるわけではなく、一応、下記のような「選考」の流れがあります。

①願書提出

②大学側で選考

③「入学許可」か「入学不許可」の知らせが来る

「入学許可」が降りれば「入学」できます。

ちなみに「不許可」になった場合、大学側に「なぜ落ちたのか?」
理由を聞いても教えてくれません。

聞くだけ無駄なので、別の大学に申し込みましょう。

「編入」での入学について

僕は大学を2年生で中退しているので
1年生の時に取得した「単位」がありました。

この場合も「入学試験」はなく、かつ、別の大学で取得した
「単位」を認めてくれました。

なので、「2年次入学」ということになり、
通信制大学は「2年生」から始めました。

「編入」に関しても「単位認定」など、元々、通っていた
大学の証明書が必要など手続きがあります。

詳しくは申し込む大学に問い合わせすると丁寧に教えてくれます。

「通信制大学」の卒業と「卒業難易度」について

ネットでは「通信制大学は卒業しても学歴にならない」
という情報が出てました。

これは完全に「ウソ」なので信用しないでください

僕自身が「通信制大学」を卒業して
「大卒」として転職してるので間違い無いです。

そのあたりの詳しい内容を別記事にまとめているので
「学歴にならないのでは?」と心配してる人は読んでください。

「卒業難易度」つまり、入学しても卒業できる確率
ですが、通信制大学全体で見るとかなり低いです。

「通信制大学」の卒業率は低いが”からくり”がある

通信制大学の卒業率は
15%程度と言われています。

これには理由があります。

  • 入学が簡単
  • モチベーション維持できなくて挫折
  • スクーリングに出席できない

など、途中で諦める人がいてるからです。

ただ、僕の考えですが実際ここまで低く無いと
考えています。

卒業率は「卒業者」➗「在校生」の数で計算します。

そもそも4年で卒業する人が少ないため、在校生の数が
大きくなります。

つまり、6年、7年かけて卒業する人もいてるので
仮に1年で500人入学し毎年の卒業が400人とします。

7年在籍すると3500人在校生がおり、卒業が400人なので
卒業率が11.4%となります。

この計算方法が卒業率を低く下げている原因と思います。

ちなみに僕は2年次編入で4年掛けて卒業しました。

通学生なら3年で卒業できるところを
4年掛かってます。

働きながらだったので、仕方なしですが
普通に勉強すれば4年〜5年で卒業できると思います。

「通信制大学」に通って経験した正直なメリット・デメリット

「通信制大学」を卒業して感じた
メリット・デメリットをまとめてみます。

あくまでも「大学中退→会社員」として
入学した僕のパターンなので、高校卒業してから
通信を選ぶ人には当てはまらないかも知れません、、、

「通信制大学のメリット」

  • 学費が安い
  • 受験しなくても入学できた
  • 大卒資格が得られる

メリットはこの3つです。

簡単に言うと「安く・簡単に・大卒資格が得られる」と言うことです。

就職活動をすると分かりますが、
「大卒しか応募できない」
「大卒の方が給料が良い」

何かと「大卒」の方が待遇はいいです。

この大卒資格を
・4年間通学せずに
・非常に安い学費
で、手に入れることができる

これは就職する時、転職するときの、大きなメリットです。

また、学費が安いのも助かります。
「最悪、続かなくても良いかぁ」って感じで
気軽に挑戦できました。

失敗した時のダメージが少ないって感じです。

「通信制大学のデメリット」

  • スクーリングのため仕事を休まないといけない
  • モチベーションが落ちることがある
  • テキストを読んで理解できない箇所を質問できない

デメリットに関しては
「時間的制約」と「勉強」に関する部分です。

スクーリングは平日の通学が必要なため、働いている人は
仕事を休めるかがポイントになります。

割と休みは取りやすい人にはデメリットになりません。

また、最近は「オンライン」や「スクーリングなし」の
通信制大学があります。

仕事を休みにくい人は、そんな大学を選べば
問題なしです。

また、「勉強」に関しては完全に独学です。

与えられた課題に対して、テキストを読んで勉強してレポートを書く。

読んだテキストを理解できない、理解が合っているのか不安
そんなとき、誰にも聞くことができません。

勉強する時間も自分で全て決めます。
やりたくなければ、やらなくていいですが
単位修得が遅れ、卒業に時間がかかるだけです。

いかに、自分を律して勉強を習慣づけることが
できるかがポイントとなります。

ちなみに勉強でわからないことがあればメールで
教授に質問できます。

また、時間があれば大学に行って教授に質問することもできました。

ただし、教授が学会や出張、授業などで大学の研究室に
いないことがあるので、事前にメールで時間調整は必要です。

「通信制大学」の学費について

「通信制大学」の4年間通った学費は
「通学制」に比べると、はるかに安いです。

たとえば

近畿大学 法学部法律学科だと1年間の授業料は150,000円です

もちろん、1年時は「入学金」「入学選考料」など
入学に掛かる学費もプラスされます。

しかし、1年間で20万も掛かりません。
4年で卒業できれば約20万✖️4年=およそ80万円です。

内訳はこんな感じです。

ちなみに通学制の法学部に通うと
4年間で482万円掛かります。実に通信制と比べ6倍の学費が4年間で掛かります。

いかに、通信制の学費が安いかわかります。

各大学の学費一覧(2025年)✳︎モデルケース

慶應大学 通信教育学部 86万円

法政大学 通信教育部 64万円

武蔵大学 通信教育部 101万円

日本大学 通信教育部 110万円

こちらはあくまで、モデルケースなのです
学部によって違いますし、4年で卒業という前提です。

学費は参考程度にご確認ください。詳しくは各大学の公式ページでご確認ください。

「通信制」から「通学制」への転籍

大学によっては「通信制」に入学し、一定の単位を取得すると
「通学制」に編入することができます。

「通学課程への転籍」といいます。

各大学によって「転籍」できる条件があるので
各大学の公式ページでご確認ください。

調べ方は「◯◯大学通信 通学課程へ転籍」と
Googleで検索すれば出てきます。

参考に日本大学の通信制から「通学課程への転籍」は

通信教育部に1年間又は2年間在籍し,通学課程の定める受験資格を充足し,転籍・転部試験を受験・合格した場合に「転籍」「転部」が許可されます。

と書かれています。

「転籍」「転部」するには試験がある

通学課程への「転籍」「転部」を希望する場合
「転籍試験」があります。

これをパスしないと「通学課程」にはいけません。

受験の難易度は「通学課程」の受験と同じ程度なので
勉強していないと「合格」は難しいです。

ちなみに「法政大学 通信教育部」が公表している
合格率は以下の通りです。

年度志願者数合格者数合格した学部と学科
と人数
2017131文学部史学科1名
2018132法学部法律学科1名/文学部史学科1名
2019113法学部法律学科2名/経営学部市場経営学科1名
2020122文学部地理学科1名/経営学部経営戦略学科1名
202192法学部法律学科1名/国際政治学科1名
202281法学部法律学科1名
202331文学部史学科1名
202481経営学部経営学科1名

合格人数が少ない気がしますが、
それだけ勉強しないと「転籍」「転部」は
難しいと言えます。

短大・専門学校卒業から通信制大学への編入

短大を卒業、専門学校で2年以上修業すれば
「通信制」に編入できる大学があります。

  • 「短大」を卒業して働いてるけど、やっぱり4年制卒業の学歴が欲しいな。
  • 専門学校を卒業したけど、やはり「大卒資格」を手に入れたい

という人が編入しています。

「短大卒」「専門学校で2年以上の修業」が条件なので
3年次編入になります。

「通信制」への編入なので、「入試」はありません。

「通信制大学」のまとめ

「通信制大学」について入学から学校生活まで
まとめてみました。

この記事を読んでいる人は

  • 学び直しをしたい
  • 大卒資格が欲しい
  • 大学の勉強をしてみたい

いろんな思いで「大学進学」を考えていると思います。
そんな人に「通信制大学」はおすすめです。

  • 自分のペースで勉強できる
  • 学費が安い
  • 学費が安いので挫折してもダメージ少ない

結構、良い事づくめでした。

もし迷っているなら資料請求だけでもして
詳しく調べてみるのもいいですよ

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